前項の『宅地の地盤を知る』に続いて、家族にとって安心のシェルターであってほしい住宅を、耐震の観点から理解するために構造の知識を紹介します。
地震災害の後には、必ず住宅の被害がテレビや新聞に報じられます。
典型的な被災状況は、一階が崩れ落ちて二階部分が一階のようになっていたり、二階すら原形をとどめず、柱や壁材、家財が瓦礫となって積みあがったりしている姿です。
しかし、あまり報道はされませんが、同じ被災地でも外観的には無事そうな住宅もあります。
この違いが何によるものかを『住宅の構造』から探っていきましょう。